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第1章 ようこちゃん

ようこちゃんは、まだ中学生になったばかり。
それだけでも幼いのに、体型が、低身長でコロコロ太っていて、まるでコアラ。
ただそんなに肥満というわけではない、コアラを思い浮かべればいい。
そして、顔は美少女ではない、普通顔。

しかし、そんなようこちゃんにも、夢があった。
「中学生になったら、恋をするんだ、彼氏を作るんだ」
そう意気込んでいた。
しかし、いざ入学してみると、ようこちゃんはまるでモテない。
ま、同年代の男子に見る目がないわけなのだが、見た目がコアラで、しかも普通顔とくればスレンダー巨乳好きな中坊男子たちの眼中に入らないのも無理はない。
さらに、ようこちゃんは実は学年トップクラスの優等生。頭のいい女子は、多くの男子にとっては、煙たいのである。

ようこちゃんは、日々悩んだ。
え？恋がだめなら、勉強に精を出せばいいじゃないかって？
それは、普通のノーマルな人間に言うべき言葉だ。
ようこちゃんのようなアブノーマルな人間には、何の慰めにもならない。

そう、ようこちゃんは、まだ中１なのにトンデモナイ強い性欲を持っていた。
ただ、夏休みまでは、ようこちゃんは自分がそのような性癖を持っていること自体、気づいていなかった。
性への興味は、他の中１女子と同じくらいあると自分で思っていた。