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瀬音とボクとよしみくん
第36章 結び○
瀬音は純の肩に手を置き、向きを変えようとするが、力が入っていてなかなかできない。


ひっぱがすように無理やりひっくり返す。


正面にきた純はまだ目をつむっている。


強く目をつむっていて、目蓋がピクピクしている。


なんて、かわいい奴……
と瀬音は思う。


思わずキスをしてしまう。


もっと焦らそうと思っていたのに。


キスをされ、純は目をぱっちりと開ける。


「おはよう、お姫様」


「フッ、なにそれ……」


二人は笑いあい、またキスをする。


お互いを求めあうように。


強く、強く。


それは、とても長いキスだった。
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