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瀬音とボクとよしみくん
第41章 あの日、あの時
……フフッ、緊張してるの?」


「うん」


「大丈夫だよ。楽しみだね」


「うん」


ヨシミちゃんはおめかしをしていていつも以上にキレイだ。


まるで、どこかのお姫様みたいに。


「なに? そんなに見て。恥ずかしいよ。おかしい?」


「ぜんぜん、そんなことない。かわいいよ」


「かわいい? ありがとう。純くんにそう言ってもらえて、すごく嬉しいよ」


ヨシミちゃんが満面の笑顔で微笑みかけてくれる。


あぁ、ダメだよ。


かわいすぎる。


「純くんもカッコいいよ」


「あ、ありがとう」


「ほらっ、こうすると、緊張しないよっ」


ヨシミちゃんはボクの手を握って、手のひらに何かを書いた。


「フフッ、緊張しないおまじない」


ううん、もっと緊張した。


「あ、ありがとう。だ、大丈夫になったよ」


ボクは少しヨシミちゃんから離れた。


ダメだ。
ドキドキが止まらない。
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