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瀬音とボクとよしみくん
第41章 あの日、あの時
「あ、サトミちゃんも緊張してるの? 頑張ろうね」


「んぁ? なんて言ったお前」


「え、頑張ろうねって」


「ちげーよ」


もう一人の女の子、里美ちゃんに声をかけたら、何故か逆ギレされた。


「なんで、里美ちゃんなんだよっ」


ボクは、予想していたかんじと違ってビックリした。


「え、え、だってサトミって名札にあるし。もしかして名札が、間違ってるの?」


「だから、ちげーって、ちゃんづけすんなって」


「だって、女の子でしょ? お化粧してるし、髪の毛もおだんごしてて、かわいいよ」


「はっ、かわいい? てめえっ」


里美ちゃんはボクの胸ぐらをつかみメンチをきってくる。


怖いけど。


ヨシミちゃんとは違って勝ち気な女の子もかわいいなと、一瞬思ってしまった。


「これはな、姉貴が勝手に……くそっ、鏡どこだ、鏡は?」


「ちょっと、二人とも何してるの? もうすぐ始まるよ。頑張ろうね」


ヨシミちゃんが、ボクとどこかに行こうとしていた里美ちゃんの手を繋ぐ。


「うん」


「あ、待てって、鏡を……」


「ほらっほらっ、行くよ」


「だから……
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