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第4章 素直な心

『おはよ！滝川くん』



珍しく朝起きて学校に向かうオレの背中に

カン高い声がした





『・・・おぅ』




『珍しいね(笑)朝会うなんて』




『・・・家がバタバタしてて

起こされた』





『ふふっ・・・』





なんかニコニコしてやがって



昨日のデートは

さぞかし楽しかったのか？





『ふ・・・お前ケッコーな

男泣かせだったのな・・・』






『え・・・？』




カンナはキョトンとした








『オタクの夢を壊すなよな(笑)』







『な…なに？？？それ・・・』







『彼氏いたんだな・・・(笑)』









『・・・？いない・・・けど？』





『ぷっ・・・』




別に隠すことなくない？(笑)







『好きな・・・人ならいるけどね♪』





昨日見たってーの・・・(笑)








『・・・付き合ってるって言えば？(笑)

オタクとファンは大事にしろよな？

気の毒だぜ・・・ハヅキチャン？(笑)』






『え・・・？だから、なにそれ』






『昨日オトコといたろ？(笑)』






『え・・・あ・・・あぁ、あれは』






『知られちゃマズかったの？(笑)

ふふ・・・べつに良くない？

何も優等生なイメージつけなくてもさ』






『・・・』









『やることやってて…何がワルイんだよ』








『・・・ちょっと、滝川くん・・・っ』








『・・・』







『いい加減にしてよっ・・・

なによ・・・さっきから』






『べつに・・・(笑)』











『人をからかって楽しいの・・・？！』






『～～・・・』










『朝から・・・イヤな感じっ…

・・・じゃあね・・・っ』





カンナは怒って

走り去った










そんなムキになんなくてもいーじゃん


うるさいな






なんか知らないけど

なんかイラっとしたんだよ





しょーがなくない？






オレだって？


思春期だし？