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第4章 素直な心

カンナに相手がいる

好きなヤツがいる




なんて聞いて




オレは…本当は

めちゃくちゃショックを受けてたんだ




認めたくないけど

認めないけど






オレは…カンナが好きだった






だから


困ってたら…嫌だし




カンナが悩んだり

泣いてるのは････やっぱり嫌だ





泣いているより…笑っててほしいし




失恋して…傷つくより




好きなヤツと一緒になって




やっぱり…幸せに笑っててほしい






だから････オレ



自分の気持ちを認めたくなかった






オレが…横槍を入れて

ジャマなんかしたくなかった




自分の気持ちを、そりゃ

押し通したいって

誰だって…オレだって

絶対に思うけど



相手は…カンナは望まないなら

やっぱりジャマなんかしたくない






ソイツに嫌われてるなんて

ぶっちゃけ

カンナの勘違いだろ？って

結構本気で思ってるし





オレ自身


なんでだよ？って


ずっと…もどかしかったんだ






明るくやさしいカンナに


つい・・・冷たくしたりさ





本当は・・・楽しいとか

嬉しいとか思ってたのに




反対の事ばっか言って

オレは…カンナを傷つけていた







素直になれ・・・なんて


人に言えた義理じゃなかった





誰よりも


素直じゃないのは


オレだったから