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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第4章 素直な心
『滝川くん・・・・!ジュース飲まない?』



帰り道に通る公園で
カンナが言った




『え?・・・・あぁ』




『ごちそうする♪』



『・・・いいって』





『いいからっ♪』



カンナが自販機に小銭を入れて
オレを急かした




飲み物もって
公園のベンチに並んで腰かけた





『ぁ・・・・滝川くん

自転車・・・大丈夫?』





『うん?』






『そのまま帰っちゃったから

ごめん・・・』






『?・・・あー、今日チャリじゃないから』






『え・・・・?』





『・・・・』






『まさか滝川くん?

自転車の〃届け〃出してないの??

無断通学・・・?!』






『~~・・・』







『言われてみればそうだよね?!

あたしと距離同じくらいなのに

自転車通学の範囲じゃないよねっ??』






『うるさいな・・・』





『まったくもぉ・・・~~』






まぁた始まったよ・・・真面目チャンが







『・・・クス

〃調子〃出て来たじゃん?(笑)』






『~~・・・っ・・・え?』





ピタッと手を止めたカンナは

急に真っ赤な顔をして







『その調子でいろよ・・・

らしくないぜ・・・』






『っ・・・・~~』








『?・・・葉月?』






『っ・・・・』






カンナは突然ベンチを立ち

オレに背を向けた







『ごめん・・・今日は

本当にありがとう

~~て言うか、いつも

色々ありがとう・・・・っ』






『・・・?』






『ごめん・・・先に帰るね・・・っ』







『ぇ・・・おい?』




帰るってったって

もう、すぐそこだろ?




てか・・・暗くなるぜ・・・?








『・・・じゃ、またね・・・・っ』






カンナは…背を向けたまま

走り出した





おい・・・?






なんて、思う間も…あったか

なかったか





オレは…






『・・・っ』





なんでかなオレは…咄嗟に

走ってその後を追っていた
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