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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第5章 素顔の君
カンナと手を繋いで帰っていた


どちらからともなく





いや・・・繋ぎたかったから










『送ってくれて・・・ありがと』






『じゃ・・・』







カンナの家のすぐそば

オレは小さな・・・やわらかな手を

そっとはなす









『滝川く・・・

・・・・・・・・・ケイゴ』








『・・・』








『また・・・明日ね

学校で・・・』







振り向くと

カンナの顔は

ほんのりと赤く

夕焼けみたいに染まっていて





少し・・・せつなそうな

目を潤ませた

その優しい笑顔が





なんともオレの心臓を

ドクン・・・ドクンと




何度も何度も

高鳴らせた








『・・・あぁ』








『それじゃ・・・っ、またね』








オレに手を振って

自宅の門へ向かうカンナ









『・・・っ』







『っ・・・あ・・・っ』









グイ・・・っ













『『・・・』』









別に・・・理由なんかない






なんだか本能的に



帰ろうとするカンナの腕を引っ張って

元来た路地に引き戻して

電柱の陰に隠れてキスしていた








理由なんかないよ





そうしたかったんだ









そのぬくもりを

もう一度感じたかったんだ







カンナと気持ちが繋がった

その日に
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