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第5章 素顔の君

勝手なイメージだとか想像で


カンナは

別の意味でわかりやすくて

もっと…直球的とか



自分から、もっと

遠慮なく来るタイプかと思ってた








それでいて

オレは

知ってるようで

ちっともカンナの事を

知らなかった事に気づいた






正義感の強さ

真面目さ





そんなカンナの顔ばかりが浮かんで






こんな・・・不器用な





どうしようもなくシャイな




こんなカンナを




見たことがなかったから。








まぁ・・・

誰でも〃恋愛〃ってなると

話は別かも知れないな





まして女の子だし？








昨日のカンナのメールには

後々

ちゃんと真面目に(笑)返事をした






ちょこっとからかうとか

冗談が通じない

そんなカンナがかわいそうだからさ(笑)










いや・・・本音は





オレも

カンナの気持ちが

本当に嬉しかったから






カンナがあの後

メールで

〃夢かと思って〃

なんて言ってきたけど





本音は

オレもそんな気持ちでいたから







だから

カンナの言葉に

ちゃんと応えたんだ。








例えば

付き合ってるヤツと

クラス違うのに

教室を行き来して

休み時間や合間にベタベタと

イチャこくヤツらなんか

大勢いるけどさ






嬉しいって言うわりには


カンナは


めちゃくちゃクールで(苦笑)





学校じゃ挨拶までためらいやがって(笑)





素直なのか

素直じゃないのかわかんないやつ









・・・なんて。









〃素直じゃない〃・・・








オレは正直

カンナの事を

ちっともそうは思わなかった