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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第5章 素顔の君
『涼しい~~・・・♪』
オレの背中から
機嫌よさげなカンナの声がする
チャリに乗って
風を切って走るのは
涼しくて気持ち良かった
『ねぇ、ケイゴ・・・どこいくの?』
『知らない・・・』
『ちょ…ちょっと!!』
『必ずわかってなくてもいいじゃん…?』
『え・・・』
『わかんないから楽しい事もあるぜ?』
後ろのカンナが黙ってしまった
だけど
オレの腰にしがみついてる
その細い腕に
力が入ったのがわかった
どこに行こう、なんて
ちっとも考えてなかった
だけど、少なくとも
なんとなく
仲間や学校のやつらに
遭遇しない場所にいこう
それだけは思っていた気がする
土地柄・・・
学校が終われば電車でそのまま
ガヤガヤした街に出て
遊びに繰り出す
そんなやつらは大勢いたし
ステータスだとか、文化…
実際オレも、そんな学生だった
だけど、カンナとは
カンナといる時間は
なんとなく
素朴で…穏やかな空間を
求めていた気がする
仲間や同じ学校の連中
みんなが集まる街よりも
二人きりになれる場所を
求めていた
なんとなくだけど
その方が
オレの・・・
オレが好きな
カンナの…まぶしい
太陽みたいな笑顔が
沢山見られる気がしたから
オレの背中から
機嫌よさげなカンナの声がする
チャリに乗って
風を切って走るのは
涼しくて気持ち良かった
『ねぇ、ケイゴ・・・どこいくの?』
『知らない・・・』
『ちょ…ちょっと!!』
『必ずわかってなくてもいいじゃん…?』
『え・・・』
『わかんないから楽しい事もあるぜ?』
後ろのカンナが黙ってしまった
だけど
オレの腰にしがみついてる
その細い腕に
力が入ったのがわかった
どこに行こう、なんて
ちっとも考えてなかった
だけど、少なくとも
なんとなく
仲間や学校のやつらに
遭遇しない場所にいこう
それだけは思っていた気がする
土地柄・・・
学校が終われば電車でそのまま
ガヤガヤした街に出て
遊びに繰り出す
そんなやつらは大勢いたし
ステータスだとか、文化…
実際オレも、そんな学生だった
だけど、カンナとは
カンナといる時間は
なんとなく
素朴で…穏やかな空間を
求めていた気がする
仲間や同じ学校の連中
みんなが集まる街よりも
二人きりになれる場所を
求めていた
なんとなくだけど
その方が
オレの・・・
オレが好きな
カンナの…まぶしい
太陽みたいな笑顔が
沢山見られる気がしたから