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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第1章 幼く・・・儚く
トントントン・・・




『・・・』



『カー・・・ゴォ~…・・・zzz』






わざと足音立てて目の前に行っても

起きない弟・・・良希(リョウキ)







チッ・・・







とかって


こういう些細な事でイラッとするのさ?








『おいリョウキ・・・起きろ、どけ』





『~~・・・~~・・・zzz』








こんの・・・クソガキ







『寝るなら部屋で寝ろよ…早くどけ』





『~~ん・・・~っせぇな・・・zzz』






『・・・』



の…ヤロォ・・・





とかって?

些細な事でスイッチON?







ゴンっ・・・!









ソファで寝返りうって背を向けた弟の
後頭部に思い切りゲンコツくらわせた







『ぃっってぇなっ!!!?

なにしやがんだよてめぇっ!!!』




弟にとって、それはそれは
理不尽極まりないゲンコツに

変声期を迎えて
まだ声変わりしきっていない

半分カン高い声が
思い切り反発してきた






『どけって言ってんだよ

汗臭いガキは向こうで寝てろ

ホラ・・・シッシ』








『はぁ?!風呂入ったっつーの!!

汗クセーのはテメーだろ!?バーカ!!』






ガバッ…と起き上がって

立ち上がる弟は・・・




変声期…半ばの
半端に低い声で

仮にも兄貴のオレに、この調子だ
(理不尽極まりない弟に言わせれば当然か)




まったく憎ったらしい



ほんのちょっと前までは
チビで高い声で

サルみたいにギャーギャーと
泣いてるような?

可愛い弟だったのにな
まったくよぉ






なんて?



まぁ特別仲が良い訳でも
かと言って特別悪い訳でもないけどな


気難しい時期ってことで
仕方ない



・・・ってか


可愛いとか可愛くないとか



一番は・・・やっぱ



『・・・』











・・・ムクっ










起き上がったリョウキを見て…





『・・・』



〃ゲッ・・・〃




とか、オレは一瞬思う







なんか・・・コイツ




最近また〃デカくなった〃ような・・・
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