パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第1章 幼く・・・儚く

オレのが上の兄弟だから
体が成長するのも何も早いのは当然


ほんの数年…ほんのちょっと前までは


年齢も身長も低い弟の事は
オレが一方的にねじ伏せて(笑)泣かせる


言ったらそんな感じだったから？


やられっぱなしの弟の方は
いつもサルみたいに顔を真っ赤にして

悔しがってギャンギャン泣きながら
懲りずに歯向かってくるんだけどさ(笑)

子犬みたいにキャンキャン吠えてて
そりゃ可愛いモンだったんだけどな




あ…可愛いっていうか
弟はそんな力関係をわかってて
基本的に歯向かってこないし？(笑)



きても返り討ちで
オレに泣かされるだけだから


理不尽に兄貴の言うことは聞いてたり
とか、そんな感じだった





オレの中では
自分の言うこと聞かせて
〃ねじ伏せられる存在〃だったワケだから(笑)






そんな弟がさ





当然ながら成長期を迎えて

最近やたら背とか伸びてくるわけね





オレに向かって来ても
デコの辺りを押さえてシャットアウトして

オレはケラケラ笑って
サルみたいな弟をからかってたもんだけど

(小学校は少年野球とかやってて坊主アタマで
見た目なんか、もろサルだったし？(笑))





それが・・・なんか最近





ヒョロヒョロと背とか伸びてきやがってさ




オレを見上げてた目線の高さが

段々近づいて来て

歯向かい方も

オレの胸ぐら掴みそうな勢いなのさ






まったく・・・可愛くないぜ