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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第5章 素顔の君
『カンナ・・・?』
『・・・』
やっべ・・・
カンナ・・・カチコチで
まばたきもしてないぜ?(笑)
二人きりになった教室で
仏像のように動かない
カチコチのカンナを
ゆっくり、教壇から下ろす
『カンナ・・・?・・・カ~ンナ?』
息・・・してるよね?
(苦笑)
人の事は言えない
所詮高校生のオレは
一瞬、本気で焦って
ペチペチ・・・
カンナの頬を軽く叩く
『カンナ・・・(ホッ)』
『けぇ・・・ご』
『ふふ・・・』
『・・・の・・・バカ』
カンナは呼吸困難でもおこしたみたいに
やっとオレに、抗議した(笑)
『なに・・・考えて、るの……よ』
『ふふ・・・、うん、ごめん』
『また、変なこと……言われるじゃない』
『ごめん・・・カンナ』
決めつけられることの辛さを
オレだって知っていたはずなのに
そのオレが、また
カンナという人柄を決めつけて
甘えていた
オレがバカで頼りないから
オレがこんなだから
カンナは何も言えず
ひとりで我慢していたんだ
『カンナ・・・ごめんな』
『先生・・・とか来たら
どうするのよ・・・』
『ごめん・・・』
『ケイゴは・・・いつも、そうなんだから
考えないで・・・バカなこと』
『ごめん・・・カンナ』
『バカ……バカ・・・』
うっすらと涙を浮かべるカンナ
『オレが・・・全部受け止める』
『ぇ・・・?』
『だから、カンナは
もうひとりで我慢しなくていい』
『・・・』
やっべ・・・
カンナ・・・カチコチで
まばたきもしてないぜ?(笑)
二人きりになった教室で
仏像のように動かない
カチコチのカンナを
ゆっくり、教壇から下ろす
『カンナ・・・?・・・カ~ンナ?』
息・・・してるよね?
(苦笑)
人の事は言えない
所詮高校生のオレは
一瞬、本気で焦って
ペチペチ・・・
カンナの頬を軽く叩く
『カンナ・・・(ホッ)』
『けぇ・・・ご』
『ふふ・・・』
『・・・の・・・バカ』
カンナは呼吸困難でもおこしたみたいに
やっとオレに、抗議した(笑)
『なに・・・考えて、るの……よ』
『ふふ・・・、うん、ごめん』
『また、変なこと……言われるじゃない』
『ごめん・・・カンナ』
決めつけられることの辛さを
オレだって知っていたはずなのに
そのオレが、また
カンナという人柄を決めつけて
甘えていた
オレがバカで頼りないから
オレがこんなだから
カンナは何も言えず
ひとりで我慢していたんだ
『カンナ・・・ごめんな』
『先生・・・とか来たら
どうするのよ・・・』
『ごめん・・・』
『ケイゴは・・・いつも、そうなんだから
考えないで・・・バカなこと』
『ごめん・・・カンナ』
『バカ……バカ・・・』
うっすらと涙を浮かべるカンナ
『オレが・・・全部受け止める』
『ぇ・・・?』
『だから、カンナは
もうひとりで我慢しなくていい』