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第6章 夢をみる・・・

まぁ、クラス一緒になったからって

オレたちはオレたちで

相変わらずって言うか



別に教室でベタベタするなんて事も

もちろんないし


装ってたワケじゃないけど

普通の〃いち、クラスメイト〃

って感じで

普通に接していた




帰りになれば、なぜか

学校の外で待ち合わせして

一緒に帰る

それだけは変わらなかったけどね(笑)




でも、あれから

カンナが嫌がらせされるなんてことも

全くなくなったし





なんだろう・・・自然でいられた






不思議なもので



堂々としてると？

誰にも何を突っ込まれることも

なにもなかったから




かといって

わざわざ皆の前で公言したりもしない




それは

オレとカンナの

自然な〃スタンス〃だったんだと思う






え？・・・結局ノロケだって？







ハハハ・・・








ほっといて(笑)








『ぁ～～・・・うるせ』






『はいはい♪………ほらケイくん

みんなの集めて先生に持ってくんだから

早くだ～～～して♪』






『～～～・・・』





ニッコリ、ニコニコ




・・・してるんじゃないよ

カンナのやつ






・・・なんてね




カンナは

オレを〃転がす〃のが

上手いんだよ・・・(笑)






相変わらずカンナとは真逆の

やる気ナシ学生なオレは

カンナを真面目ちゃんだの

お節介やきだの、口うるさいだの

散々に言っておきながら




そのカンナがいる空間に

その日常に

すっかり慣れていた





去年とは全然ちがう






楽しい・・・


オレはきっと

そう感じていた






そんな

高校２年の春