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第6章 夢をみる・・・

『あー、うるせ

うるせ、うるせ・・・やればいんだろ』





オレは、もっさり・・・と

机から顔を起こして

目をこする






『そ♪・・・やればいいのっ(笑)

したら誰も文句言わない

はい、ガンバ♪ガンバ！』






『～～～・・・』






くっそ・・・




アタマ良いやつには敵わないって現実が

また悲しいよね(苦笑)




ガキくさい反抗をしたオレは

カンナの作戦にまんまとかかって

引くに引けず

机をわさわさと漁り

放置しまくってたプリントを取り出す








〃進路希望調査〃




こういうかったるいアイテムは

避けて通れないんだな学生にとって







『ん・・・』




オレはカンナにそれを手渡す






『〃ん・・・〃って

白紙でしょ・・・(笑)』







『・・・』





なんでバレるんだよ・・・この女(笑)





まぁ………春休みの宿題だのなんだの

カンナに急かされて嫌々やるわ

隙あらば丸写しして

カンナにお目玉くらうわ



そんなオレの考える事や動向なんて

彼女にはお見通しかもね(苦笑)







『～～～白紙だと

かえって目につくよ♪？

ウソでもいいから

とりあえず書いて出したら？』




カンナは真面目であっても

カタブツではないんだよな






オレって生徒の素行を

教師もある程度知っている




余計な目をつけられる事を

わざわざする必要なんかない




そんなカンナの

柔軟で賢い策略が

さりげなく見えるから



オレは、やっぱり



カンナに上手いこと

転がされて




おかげで

上手いこと切り抜けてた(笑)