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第6章 夢をみる・・・

テキトーに机の荷物を片して

さっさと帰る・・・


ところなんだけどさ





『・・・？』





あ、カンナのやつ





オレの机から出てきた

カンナの参考書





この間の医学書が

嬉しくてたまらないカンナは



〃これは必要な人にあげるの！〃



って言って

もう手放してたものだ(笑)




笑う？って言うか

カンナってそういうやつなんだよ




道具でもなんでも

自分に必要なくなったものは

(勉強道具に関しては
〃もう覚えた〃って理由でね(苦笑))

どんどん後輩や友達に譲ってあげたり



物を大切にするってのが勿論だけど

やっぱり・・・そういう

やさしいやつなんだ、カンナって。







・・・とは言えさ


〃コレ〃は


オレにはどう考えても不要なんだよ！

カンナのやつ(笑)





オレは教室を出る流れで


友達と何やら夏休みの約束したり

楽しそうに喋ってるカンナに

それを届けようと歩み寄る








『カンナ・・・』





そう言いかけた時






…～～・・・ひょい…





って？









「なになに？

基礎からはじめる・・・医学ぅ？」






オレの手からそれを抜き取って

本のタイトルを読み上げるのは





えーと、誰だっけ？

知らんが




同じクラスの

テキトーに目立ちたがりそうな

イケ好かない感じの男子