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第6章 夢をみる・・・

『わぁっ・・・あがった！あがった！』






夏の夜空に舞い上がる

無数の火花を観て

みんな自然と笑顔になる






暑い夏に

こんな人混みでギュウギュウでさ



火が飛び散るのみて

みんな、何がそんなに楽しいのかね・・・





なんて・・・

オレってかなり可愛くないガキだよね

(苦笑)






まぁ・・・そこまで

無粋な事を思ってた訳でもないよ






カンナが楽しそうだから。





って言うか


何やったって

それなりに楽しいんだよ




高校の夏休みなんてさ♪







『おい、オタクミ～～？

どこ行った～～？？？

・・・ったく、あのチビ』





カズマがめんどくさげに

タクミを捜す





『かかっ、片桐くん～～

待ってぇ～～・・・』





ちんちくりんなタクミは

隙あらば人混みにのまれていた







『(笑)しょーがねーなぁ、ほら

タクミ？オレらの間に入って歩け』





オレはカンナと繋いでいた手を

握り直して

タクミを手招きした






『ぁう～～・・・』





『迷子になるんじゃねぇぞオタクミ！』




カズマがタクミに釘をさす





『カズマぁ～(笑)

タックンを怒ってばっかいないの

かわいそうでしょ～～』






のんびりとした雰囲気で

カズマをなだめるのは

カズマと前を歩くシズカさん

(↑あ、カズマの彼女ね)







と、その時