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第6章 夢をみる・・・

『ヨシオカくん、こっち』





『ぇ・・・』


『うん？』


『？？？』







一瞬だけ・・・みんなが

ポカーンとする







『は、葉月さん・・・』






カンナがタクミに手を伸ばして

その手をとった






おいおいおい・・・(苦笑)







『みんな手を繋げば

はぐれないでしょ・・・♪』








カンナはニッコリ笑って

タクミをオレらとカズマたちの間に

引き入れた






『ははは・・・っ、葉月さん』





タクミは相変わらず

動揺しまくってて






『あ～～ぁ、葉月ちゃん

やめとけって・・・(笑)』





カズマは半分おもしろがって

ニヤニヤ笑ってるし






『あ～～らら・・・ぁは

カンナちゃんて

意外と〃ワルイ女〃って感じぃ？(笑)』





シズカさんは便乗して

クスクス笑ってるしさ






『・・・』




その(カンナの)隣で

手を繋いでるオレは



なんか



無駄に気まずい感じ醸し出してるし？







『え？・・・どうしてですか

シズカさん・・・？？？』






当のカンナは

その辺は相変わらずの

ド天然だしさ・・・(苦笑)




(※まぁ、カンナにしたら…ただ単に

タクミを〃危険迷子因子〃として

心配しただけだって

勿論オレにはわかってたけどね(笑))







『ははは、葉月さん・・・っ

ぼぼぼ、ぼくっ・・・僕ぅ』






『あ～～ぁ、オレ知らね(笑)』



笑ってそっぽ向くカズマに




『もぉ、しょーがないなぁ高校生は(笑)』




見かねたシズカさんが

振り向いて






『ほらタックン？こっちおいで♪』




顔を真っ赤にしたタクミを

カンナから引き離して

代わりに手をつないだ






・・・とは言え





こちら(シズカさん)も

まったく女慣れしてない

タクミにとって



むしろ余計に

少々お色気ありげな

(高校生から見たらそりゃぁね)

大学生のお姉さん





顔に〃童貞です〃って

書いてあるようなタクミには

刺激が強すぎて？





『しし、シズカさん

ぼくっ・・・ぁう』






・・・ブシュッ





タクミは結局

鼻血噴射(笑)