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第6章 夢をみる・・・

来た道を戻りながら

探しまわるけど


そんなものが

早々見つかるワケもなくて…






『カンナ・・・仕方ないよ

帰ろう？・・・マジで風邪ひくぞ』






『やだ・・・もぅ少し探させて』






『同じの・・・売ってたろ？

買ってやるからさ』




『やだ・・・大切にするって

言ったばっかだもん』









カンナは聞かずに

河川敷にまで戻って

静かに流れる河を……見つめた







『・・・』





『河に……入った時に

落っこちたんじゃねぇのかな・・・』




悲しそうなカンナに

一番、絶望的な想定を言って

諦めさせようとする





『確か・・・・・・この辺』





カンナはケータイの光で

懸命に地面を照らして

キョロキョロと探した







『？・・・？！・・・ぁ・・・』



『・・・？』





『あった・・・！！！』





カンナが駆け寄って

そのひまわりらしき物を

拾い上げたのは



奇しくも・・・オレが



カンナを投げ飛ばしたあたり

と・・・見える







『あ～～ぁ、見つかったけどさ

〃ソレ〃じゃ・・・(苦笑)』






人混みでもみくちゃで

ひまわりは・・・泥だらけだった




『・・・』





『また買ってやるって、カンナ♪』







『キレイにしたら……また使える♪』





『は・・・？』




いや、そこまでこだわる必要

ないじゃんよ？

とか思ってると






『水難からも・・・無事に生還』





『うん？？？』





『もみくちゃになっても…負けない』






『？？？』








『これは大切な〃お守り〃ナノダ♪』








普通……誰もが諦めてしまいそうな物を

笑顔で、そんな風に言って

大切そうに両手で持っている




そんなカンナの姿が




なんか


めちゃくちゃキレイだった