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第6章 夢をみる・・・

『ﾊﾌﾊﾌ・・・』


『あちあち・・・ウマ』




ずぶ濡れのオレとカンナは

帰る以外に選択肢はナシ



そんなワケで

屋台のおじさんにもらった惣菜で

体を温めながら

自転車を停めた公園に向かう





それこそ風邪でも引かせたら最悪だ



オレは帰りを急いだ





『チャリで来て良かったな・・・』





『うん・・・。・・・』






『どうした？早く乗りな』








『まって・・・ケイゴ、ない

・・・ない。・・・ないの』






『？？？』






『ケイゴにもらった・・・ひまわり』







カンナは半泣きになって

ひらりとチャリから

降りてしまった




祭でたまたま見つけて

カンナの頭にくっつけてた

ひまわりの飾り




さっきのドタバタで

いつまでくっついてたか、なんて

わかりっこなかった






『おい・・・っ、カンナ？！』





『ごめんっ・・・探してくる！』






止める間もなく

カンナはチャリからスルっと降りて

走り出してしまった