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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第8章 大丈夫だよ・・・。


人並みに・・・どころか


ろくに勉強もしてこなかった




弟のように何かに打ち込んで
学校から推薦をもらえるような実績もない



学費が抑えられるように
国公立を目指したい?



カンナのような優秀な子じゃあるまいし
そんな学力があるはずもなければ



奨学金制度…そんなもの

誰もが無条件で利用できるわけではない




ありとあらゆるものが

〃狭き門〃として

オレの前に立ちはだかる





それでいて…唯一の望み




私立の大学に行くとなれば

万が一、受かったとしても

膨大に学費が跳ね上がる






『そうか・・・ケイゴ』




言葉少ない父さんが沈黙を破って

なんとなく…言葉を返してくる





適当に就職…最悪フリーターでもする

そう思ってたオレが
急にそんな事を言い出して

驚かない親はいない




『・・・』




緊張した・・・すごく


親に対して・・・初めて緊張した








『だけどな・・・ケイゴ、どうした?』





『・・・』






『お前・・・大学に行って

何をしたいんだ・・・?』







『・・・』


至極真っ当な…父親の問い







『別に…頭ごなしに

反対とかしてるんじゃないんだ

父さんは、~・・・』





そんな父さんの言葉に輪をかけて

生意気なリョウキが割り込んだ





『プラプラ遊ぶ為に大学行くのかよ?

うちは…金をドブに捨てる程

裕福なワケじゃねぇんだぞ・・・』





なんとも…憎たらしく

そして無駄がなくシンプルに

正論を述べる弟







『ケイゴ・・・お前~』









『オレ・・・

・・・。

・・・・・医学部に行きたいんだ』





父親の言葉を遮って答えた

















『オレは・・・・・・

・・・。・・・。

・・・・・・∥医者∥になりたいんだ』
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