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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第9章 一瞬を必死に生きろ・・・
『ケイゴ・・・』



『ぉ・・・顔色よさそーじゃん♪』





見たこともない問題集を見て

目がチカチカしたオレは



気付くとカンナの見舞いに来ては


・・・逃げていた






『~~でね、ケイゴ、○△がね』





『・・・うん』





楽しそうに話すカンナから

どことなく

目を反らしそうになるのは





なんでかな、って




それは





やっぱり





カンナを前に

そんなオレの

情けない心が





そんな心持ちでいる自分が

∥うしろめたい∥から・・・。






口だけか?

意気込んだだけで

この有り様か?




カンナは

学校にさえ

行きたくても

行けないのに・・・





とかってさ。





そんなうしろめたい気持ちと

自分が直面した現実から

逃げ出したくなる気持ちとに

挟まれる




言ってみれば

そんな気持ち




ジレンマって言うのかな





やり場のない気持ちだった。








『・・・』





『な、んだよ・・・黙るのかよ』




気付くとカンナが話をやめて
(オレが上の空だったんだろうな)

オレを見上げてた




『ケイゴ・・・』




『な・・・んだよ・・・

どうせ、アレだろ?・・・ぁ~と』







『クスクス・・・∥お説教∥が

恋しくなった???(笑)』







『は…?!・・・』






カンナの少しイタズラな表情と

その言葉に

ワケもわからず赤面したオレは



テキトーに悪態つきながらも

少し思い出しては

自覚してた




一年の夏から、おもえば

そんな光景だらけだったな、と




宿題やら何やら

カンナに尻叩かれて

ふてくされながらやってた




言い換えれば

自分から

なに一つしなかったんだ、と






『ふふふ、もしくは

∥あ~!!やってらんねぇ!!∥

とかって愚痴でも来るのかな♪って(笑)』






『ぃ・・・』





クスクス笑ってやがるカンナ




・・・ほとんど当たってるじゃんよ




さすがだぜ(苦笑)
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