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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第1章 幼く・・・儚く
『そゆことだから・・・あとヨロシク』
飲み物を片手に
ふってくされたツラして
リョウキがオレに
ふっかけた
『は???・・・おい?』
『・・・』
口数が少ない…と言うよりは
不機嫌そうな弟
ナマイキに…オレに向けて
〃空気読めよ?〃
みたいなツラしてやがる・・・。
『ぁ・・・じゃ・・・オレは、これで』
状況のわからないオレをスルーして
弟は、その女・・・
ええと・・・~~なんだっけ?コイツ
〃カンナ〃・・・に向けて
挨拶しようとしていた
『や・・・おい、リョウキ?
だから・・・~なんだよ?』
『はぁ?・・・~~チッ
〃そっちの知り合い〃だろぉが・・・』
弟は舌打ちしながら
ボソボソっとオレに耳打ちして
女・・・カンナの方に
軽く顎をしゃくりあげて
何やらオレに促す
『・・・??』
知り合い・・・っちゃ、知り合いだけどさ
オレと弟を間違えたってのも
わかったけどさ
『~~・・・おぃ・・・っ』
弟が再び顎をしゃくりあげる
今度は・・・駅の広場の時計台を指して。
・・・とうに日の暮れる時間
を示す時計
『あっ・・・いいの、いいの!
そんな…ホント気遣わないで?
ありがとうねリョウキくん?
あの…いきなり呼び止めちゃって
本当にごめんね・・・っ?!
びっくりしたよねっ』
『いや・・・よくあるんで
気にしないで下さい
そんじゃ・・・気をつけて
あ・・・〃コレ〃
あざっした・・・』
リョウキは飲んでた飲み物を
片手で軽くかざして
カンナに礼を言って会釈すると
背を向けようとしていた
どうやらカンナに
ゴチソウになったらしかった