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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第10章 新たな未来へ・・・
『あったかくて・・・やさしくて
明るい・・・良いお花だよね・・・』
ニコリと笑うカンナを前に
ちょっと呆気にとられたようなオレ
って…カンナ
太陽みたいな笑顔をみせるカンナは
それもそのはず…
いつの間にか
マスクを外していた
『ぁ・・・おい、カンナ』
ヒヤッとする、焦るオレをよそに
『スゥー・・・』
太陽の方を向くように
カンナは大きく深呼吸している
『ふふ・・・いい匂い』
『カンナ・・・あんまり、その
興奮するなよ・・・ほら』
少し慌てるオレに反比例して
カンナは満面の笑顔だった
『花の匂い・・・畑の・・・土の匂い
空気の匂い・・・太陽の匂い・・・
生きてるってかんじ・・・ふふっ』
久しぶりの外出を
カンナは心から喜んで楽しんでいた
『・・・い・・・生きてるんだから
当たり前だろっ・・・』
変なこと…言うんじゃねーよ
なんてさ
『えへへ・・・』
子どもっぽく照れ笑いするカンナが
花に顔をくっつけようとするから
ちょっと怒るように止めながら
本当は…心にズキズキと
痛みを感じていた
∥当たり前∥じゃ…なかったんだから
カンナにとっては
たかが外に出ること
学校に行くこと
自分の足で行きたい場所に行くこと
大好きな花に触れること・・・
突然の病気で生死をさまよって
苦しいことを強いられたカンナにとっては
久しぶりで特別な
ご褒美だったんだ
明るい・・・良いお花だよね・・・』
ニコリと笑うカンナを前に
ちょっと呆気にとられたようなオレ
って…カンナ
太陽みたいな笑顔をみせるカンナは
それもそのはず…
いつの間にか
マスクを外していた
『ぁ・・・おい、カンナ』
ヒヤッとする、焦るオレをよそに
『スゥー・・・』
太陽の方を向くように
カンナは大きく深呼吸している
『ふふ・・・いい匂い』
『カンナ・・・あんまり、その
興奮するなよ・・・ほら』
少し慌てるオレに反比例して
カンナは満面の笑顔だった
『花の匂い・・・畑の・・・土の匂い
空気の匂い・・・太陽の匂い・・・
生きてるってかんじ・・・ふふっ』
久しぶりの外出を
カンナは心から喜んで楽しんでいた
『・・・い・・・生きてるんだから
当たり前だろっ・・・』
変なこと…言うんじゃねーよ
なんてさ
『えへへ・・・』
子どもっぽく照れ笑いするカンナが
花に顔をくっつけようとするから
ちょっと怒るように止めながら
本当は…心にズキズキと
痛みを感じていた
∥当たり前∥じゃ…なかったんだから
カンナにとっては
たかが外に出ること
学校に行くこと
自分の足で行きたい場所に行くこと
大好きな花に触れること・・・
突然の病気で生死をさまよって
苦しいことを強いられたカンナにとっては
久しぶりで特別な
ご褒美だったんだ