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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第11章 命のきらめき
『『ケイゴおめでとう・・・!!!』』
合格発表から一夜
家では家族で
お祝いの席が用意されていた。
『ほんとうに・・・よく
よく頑張ったねぇっ…ケイゴ』
一晩経ってもおさまらず?
母さんは声のトーンが高くて
・・・とか言うより
笑顔の中に
涙を浮かべていた。
『昨日から百万回きいたよ母さん・・・』
そっけなく返しつつも
オレは本当は
生まれて初めての出来事に
どうして良いかわからなかったんだ
両親が喜んでいる・・・
母親が泣いている
喜んで・・・
嬉しくて・・・泣いてるんだ、よね。
そんな事自体…初めてで
むず痒いような
恥ずかしいような
よくわからない感情
素直に・・・一緒に
喜べば良いのだろうけど
親が、あまりに喜んで
(ホッとして、ってのもあるんだろうな)
涙流してまで…よろこんでるから
褒めて・・・くれてるから
オレが、そこまではしゃぐことも
その必要も
なんか・・・ない気がしてさ(笑)