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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第11章 命のきらめき
『よく・・・頑張ったな、ケイゴ』
うまそうに酒をたしなみながら
父さんは…顔を赤くしている
『ゃ・・・でも、なんか…ごめん
落ちてればあきらめもついたんだけどさ』
医大なんか行ったら
とんでもなく金がかかるからさ…。
『・・・何を…言ってるんだケイゴお前』
キョトン?としちゃってる父さん
『そうよケイゴ・・・
こんなに頑張ったのに
誰に謝る必要があるの』
『・・・うん・・・でも』
『ゥホン・・・ケイゴ
なぁに…要らぬ心配なんかするな
と・・・父さんに…任せておけっ…』
ポホォン…
って?(笑)
少し中年太り気味の腹を叩いて
酔ってるのか…父さんは少しくだけて
ちゃらけてみせた
『ふふっ・・・パパ(笑)
そうよケイゴ、学生は学生らしくなさい
まぁ、それもさておき
長いこと勉強漬けで頑張ったのよ?
少しはゆっくりしなさいね
~さぁさぁ、せっかくのお祝いよ♪
みんな乾杯しましょ』
『・・・。・・・うん
あり・・・がと』
興奮やまないくらい嬉しい気持ちと
親に負担をかける罪悪感が
消せない気持ちとが複雑に交差したけど
ホッとした気持ちに隠れるように
やっぱり…嬉しくて
オレはゆっくり
グラスを手にとった
『『『乾杯・・・♪』』』