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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第11章 命のきらめき
『おぃ~っす♪ケイゴ』
家でゴロゴロ寝てた所に
カズマがやって来た
『~~・・・ん』
『いつまで寝てんだよ♪起きろ』
季節は高校、4度目の春・・・
つまりは
卒業が近づいていた
『渋◯行こうぜ♪』
『・・・寝かせろ』
『って、おい!
オッサンじゃねんだから起きろケイゴ!』
『~~るせぇなぁ、休ませろよぉ
てか、いつ入って来たんだよ』
『おばさん帰って来たのと鉢合わせ(笑)』
『~・・・』
『ってな訳でさ♪春休み教習所いかねぇ?』
『・・・∥どういう∥訳でだよ?(苦笑)』
カズマは突拍子なく話し続ける
『最後の春休みだし?
みんなで卒業旅行とか行きたいじゃん?』
『カズマ…話メチャクチャじゃねえ?』
よくわからないが
カズマの提案はオレには
かったるいものにしか感じなくて
ひたすら聞き流そうとしていた
『だ~か~ら~・・・
免許あればオレらで運転して
遠出とか出来んじゃん?♪
この先、中々みんなで旅行なんか
できねーぞ???』
『・・・』
そりゃ・・・高校最後の
春休みって言えばさ
思い出作りだの
なんだの
オレにだって
人並みに想像は出来るけどさ
『~~だからって
なんで∥今∥なんだよ・・・』
『~だって夏じゃオマエ
地獄の受験生生活で
それどころじゃなかっただろーが
空気読んでほっといたんだよ♪』
・・・言われてみれば
そうだったな。
しかし・・・しかし
『・・・。今回も空気読んでくれカズマ
免許だろーが、なんだろーが
勉強とか一切関わりたくねぇ(笑)』
『ぷっ・・・♪やっぱ?(笑)
だよな~~・・・』
ゲラゲラ笑ってるカズマは
寝ぼけながら聞いてると
実は、わりとマトモな事を
言ってるのに、やっと気づく