この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第11章 命のきらめき
高速に乗ってしばらく走って
ナビの案内が目的地を知らせる
オレたちは郊外の
少し落ち着いた
言わばキャンプが出来るような場所に
たどり着いた。
カズマを中心に
みんなでキャンプ道具やら
BBQの道具を広げる
『フゥ~~・・・』
ぁ・・・
オレはちょっとはなれて
喫煙所に向かったシズカさんに
なんとなく付いていく
『ん?ケイゴどした』
『ぁ・・・シズカさん
ありがとうございます』
『???』
『運転…疲れましたよね
すんません』
そう言ってオレは
リラックスするようにタバコを吸う
その手と反対のシズカさんの手に
冷えた飲み物を差し出す
『ふふっ・・・∥カズマ∥がさぁ』
『え?』
『カズマがどうしても…
ケイゴとカンナちゃんを
褒めてやりたいんだ!ってね♪』
『カズマが・・・?』
『カンナちゃんは
病気で辛い事がいっぱいだったし
ケイゴはありえねーことで
メチャクチャに頑張ったから…
最後の春休みは、卒業祝いの代わりに
二人を労ってやりたいからって
計画してたのよ』
『・・・カズマが・・・そんなことを』
『ぁはは・・・アイツね
短気だし血の気多いけどさ♪
意外とそういう所…アツイとことか
あ~あとは
「タクミの童◯をなんとかしてやるか」とか
(笑)(笑)(笑)
面倒見良いとこあったり?
意外にカワイイとこあるんだよね(笑)』
『・・・~~』
『ほんとにね、二人とも大変だったね
よく…頑張ったね
カンナちゃん
一時はどうなるかと思ったけど
ほんと・・・良かった』
『はい・・・』
『ケイゴも…本当に頑張ったね
あたし感動したよ♪』
『・・・~』
『だから・・・今回は
思い切り羽伸ばしていこうね♪』
『・・・シズカさん
ありがとうございます』
シズカさんが微笑んで
色っぽい細長い指でタバコを消すと
オレは思わず頭を下げた