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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第11章 命のきらめき
『すごいね・・・空気が全然ちがう』
カンナがニコリと笑って呟いた
バーベキューしながら
みんなで騒いでいるのは
都心からははなれた
言わば緑に囲まれたような場所
『空気がイイって…ほんとにあるんだな』
『ふふ・・・うん♪』
『おい、おめーら!
老けた事言ってねーで
どんどん食えよ(笑)』
張り切って鉄板の前で仕切ってるカズマが
笑いながらツッコミを入れてきた
『ふふ・・・やっぱり?(笑)
ごめん、片桐くん
私もお肉焼く♪…少し休んでよ』
『カズマぁ~…ギャーギャーわめかないの
のんびりしようよ♪みんなでさ』
シズカさんがカズマに横肘を入れて
ツッコミ返す
空気がウマイのは・・・
森林の中だから…だけじゃ
なかったと思うんだ
スーっと・・・
張り詰めていたいたものも
なにもかも抜けて行くみたいな
オレもカンナも
大きな山場を乗り越えた
その安堵感と
仲間と、こんな風に
はしゃいでいられる
そんな日が来たことが
たまらなく心地良かったんだと思うんだ
『みんな~♪
みんなで写真撮ろうよ』
タクミがカメラぶら下げて
ぴょんぴょん跳ねている
『よーし♪タックン
おねーさんと撮ろうね~♪』
『はゎっ・・・わわわわわ
ぼ、ぼく・・・ぼくぅ』
ブシュっ・・・
お決まりの?
シズカさんのイタズラに
タクミは進歩なく鼻血吹き出して
なんともマヌケな写真撮影になってみたり
共通していたのは
みんな・・・心から笑っていたこと