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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第12章 花の命・・・
『・・・』



ズキ…ズキ……ズキ



カズマにぶん殴られた頬は

しっかり痛みを感じていて

オレには・・・意識がある





無気力に…体が…動かないんだよ



いや・・・動く気がないんだなオレは







コンコン・・・



そこへドアを叩く音





今度はなんだよ・・・






『・・・兄貴?』



ドアを開けて覗くのは弟のリョウキだった






『ごめん・・・辞書借りれる?』



全然、無関係な用事の弟に

心の片隅で一瞬ホッとして

オレは机を指した





『ごめん・・・サンキュ』




口数も少なく、弟はさっさと出ていく




の…だけど






『兄貴・・・?』





『~・・・ぁんだよ、まだなんか…』





『あ、いや・・・じゃなくてさ』




珍しく、物言いたげなリョウキ





『なに・・・』






『◯◯町の斎場で…すごく…

大人数で集まってて、さ・・・』





『・・・』


ピク… …

っと反応した自分を
弟に気づかれないように目を閉じる




『・・・違ったら、すっげぇ悪いんだけど』





『・・・』






『なぁ……その…亡くなった子って

兄貴と…同級の子じゃ…ねぇの・・・?』










『・・・は?』



オレは…シラを切った





『あ・・・名前が・・・その』





『・・・』


まったくね

なんでうちの弟は・・・こう

誰に似たのか

無駄に記憶力が…よろしいのやら




なんで過去に一度かそこらしか

会ってない人間をいちいち覚えてるんだ?






『~・・・知らね。同姓同名じゃん?』






『・・・そっか・・・ごめん』



弟は今度こそさっさと出ていった





『・・・』



オレの…つまんない言い訳だけどさ


あれよあれよと…時間が過ぎて

家族に紹介することも出来なかった。



オレの家族は…その存在を知らない



カンナの・・・存在。
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