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第14章 振り向けば・・・いつも君だけが

「彼女んち、有名な病院らしいぜ♪」





同期の話は…彼女・・・サクラコの

その家(実家)の事情




『・・・へぇ…そうだったんだ』




大病院の跡取り娘…お嬢様




なるほど…どうりでね


なんて



彼女の育ちの良さ、そんな所には

なんとなく納得したような

そんな感覚を覚えた。








「∥へぇ∥…って滝川お前(笑)

やっぱ変わりもんだなぁ

普通そう反応するか？？」





『・・・さぁ』





「大病院の跡取り娘だぞ？？」





『・・・んで？』






「上手くやれば、お前

∥逆玉∥じゃんかよっ♪」





『・・・なんで？』






「ファっ……(苦笑)？？？」




終いには呆れ顔をして
マヌケな声を出す同期





『・・・オレには別に』






「だって滝川…彼女と・・・～」





井戸端会議のオバチャンかよテメーは

(笑)






『彼女は彼女でしょ・・・』





オレは興味なさげにあしらって

少し遅れそうな授業に急いだ





けど、まぁ




『・・・まぁ、それは

初めて聞いたよ』






波風たてないように

テキトーにフォローを入れてからね




わざわざ、いらぬ敵を作る必要はない

そんな…小さな社会勉強もしながら

適当に相づちを打つことも覚えて

そいつに同調する







「まぁ、椿サン…自分からは

絶対言わないからな～…」





『・・・』


テメーみたいのが

世間にはゴロゴロいるからだろ？

(苦笑)




オレは喉元まで出かかった本音は

ぐっと呑み込んで足早に去る