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第14章 振り向けば・・・いつも君だけが

良い所の…お嬢様


大病院の跡取り娘…






初めて聞いた桜子の身の上



その上で改めて彼女を見ても・・・





『・・・』





女子人口が決して多くない学部


その中で、同期の男子を

時には上手く利用して(？)



負けず嫌いな所があったり



だからといって

それこそ、いらぬ敵を作るような

そんな振る舞いも付き合い方もしない



同じ学部の女子とも

いわば仲良く、楽しくやってる




サークルだとか

みんなとの交流も…自然に溶け込んで


仲間内で飲み会があれば

当たり前みたいに居酒屋に行くし


庶民的な感覚を

バカにするとか、見下すとか

そんな素振りもしない



だからサクラコは

学部でも人に好かれていた





自分の家の話をしない


ひけらかすような事をしない




或いは、それは

さっき同期の言っていた

【逆玉】だなんて

目をギラギラさせてくる

そんな連中を

寄せ付けないためか、否か




どちらにしても

オレから見たら

非の打ち所なんかなくて



賢く…聡明





オレは…その身の上を聞いても



むしろ彼女の印象は

良くなるだけだった。