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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第14章 振り向けば・・・いつも君だけが

『ケイゴだけだよ…そんな風に
言ってくれたのって』
『・・・』
『でも・・・あたし、やっぱり
ケイゴと・・・ちゃんと』
『サクラコ・・・』
『言わないと…そうならないなら
あたしは、やっぱり…ケイゴとちゃんと』
『・・・うん』
医学部の女子…それも
とびきりのお嬢様
きっとその業界じゃエリート
そんな女って
さぞかしプライドが高くて
高飛車だとか
どんなものかと思ってた
だけど、オレの目の前にいたのは
ひとりの・・・それも
意地らしくて可愛い女の子だ
控え目なヤツかと思えば
時に…積極的で
強さを見せたかと思えば
恥じらうように
その可愛いらしさを見せたり
誰だって…その肩書きや
レッテルを外せば
ただの人間だ。
ただの…可愛い女の子
そんな彼女と…その気持ちが
居心地悪いわけなんてなくて
オレは…そっと
サクラコを抱き寄せて
背伸びをしている
その唇に…そっと口づけた

