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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第15章 神様のイジワル
それからしばらくは
オレが大学から帰ると弟がいる
そんな生活。
リョウキは…こんなに家にいたことって
今までにないだろうな
リョウキも大学には行っていたけど
それを中心に回ってた部活を
休まざるを得ない今
誰よりも早く帰宅していた
本人はリハビリのつもりらしいが
もはや職業病のように
いつも必ずやっていたストレッチや
トレーニングをしながら
そんな弟に追い討ちをかけるように
世間は容赦なかった
『リョウキ・・・電話よ
◯□◇□~さんから』
『あぁ・・・うん』
自宅に中々の頻度で来る電話
なんとなく…その相手がわかる
企業や実業団の名前
『はい・・・はい・・・いえ
わかっています。・・・はい
こちらこそ・・・せっかくお声を
かけて頂いたのに…本当に、すみません』
数え切れない程のスカウトを寄越した
会社やチームが
次々と弟を切り捨てていった。
それは…誰だって
綺麗事は言えないし
情け・・・なんて
かけてもらうことが当たり前ではないけど
一言で言うなら
世の中って・・・
社会ってさ・・・ほんと
血も涙もないんだな・・・。
弟に容赦なく降りかかる仕打ちを見て
オレは世の中ってものに
心から絶望していた。
オレが大学から帰ると弟がいる
そんな生活。
リョウキは…こんなに家にいたことって
今までにないだろうな
リョウキも大学には行っていたけど
それを中心に回ってた部活を
休まざるを得ない今
誰よりも早く帰宅していた
本人はリハビリのつもりらしいが
もはや職業病のように
いつも必ずやっていたストレッチや
トレーニングをしながら
そんな弟に追い討ちをかけるように
世間は容赦なかった
『リョウキ・・・電話よ
◯□◇□~さんから』
『あぁ・・・うん』
自宅に中々の頻度で来る電話
なんとなく…その相手がわかる
企業や実業団の名前
『はい・・・はい・・・いえ
わかっています。・・・はい
こちらこそ・・・せっかくお声を
かけて頂いたのに…本当に、すみません』
数え切れない程のスカウトを寄越した
会社やチームが
次々と弟を切り捨てていった。
それは…誰だって
綺麗事は言えないし
情け・・・なんて
かけてもらうことが当たり前ではないけど
一言で言うなら
世の中って・・・
社会ってさ・・・ほんと
血も涙もないんだな・・・。
弟に容赦なく降りかかる仕打ちを見て
オレは世の中ってものに
心から絶望していた。