パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第15章 神様のイジワル

それからオレは

リハビリを続けるリョウキに

選択肢が増えるように

先輩や教授、聞けるだけの人に

スポーツ外傷に強いドクターや

病院の情報を聞いて集めていた




もしかしたらアイツが

そのうち・・・


やっぱり諦めない、と

復帰するかもしれないし



もしかしたら…明日…来月

来年・・・何年後には

魔法のような治療法が

生まれるかもしれない





そんな自己満足に過ぎないであろう

密かな情報収集をしていた折




それが本当に

オレの自己満足になる出来事が・・・。






ｶﾞﾁｬ・・・




『ん・・・？リョウキ・・・』




部屋から出て来たリョウキ



その足取りは

いわゆる日常生活には支障のない

それになっていて



さすがの努力と回復力を

目の当たりにしていた




・・・んだけど


本題はそこじゃなくて





『お前・・・どした？？』




リョウキは

見慣れない…スーツ姿だった




オレが成人した時に

リョウキの分も揃えて作ったスーツ・・・


(※二人とも特注サイズのため)




鍛え上げた日々で

そのスーツでさえも少し

腕や肩がきつそうな成りをして

ネクタイをしめるリョウキは・・・







『～ん・・・∥就活∥』




・・・




弟は…口だけ出任せでも

意地になったのでもなく



その言葉通りに

大学生活を送りながら

就活活動を初めていた