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第16章 オトナになる事・・・麻痺する事

『ケイゴ～…そろそろ車の点検時期だぞ』



久々の電話で声を聞いたのは

友人の∥カズマ∥。




すでに懐かしくなってないみんな？





交流こそあるけど、お互いそれぞれの道

大人になるに連れて会う機会も中々に

つるんで遊ぶ、なんて

そんな事は減っていくのは必然で



そうそう、カズマは

車のディーラーをしてるんだ♪



まだまだ成績がイマイチな時には

ボクもどさくさで車買わされたしね(笑)



ま、そこは付き合いも然り

よしみだからね♪




そうそう、ついでだから教えとくね




あの泣き虫オタクの∥タクミ∥は


IT業界で、まさかの大出世して

今や独立して社長やってるんだよ♪




ついでに既に結婚してて

(しかも二次元の世界から来たような
超絶美女の奥さん♪)

今じゃ３人の子どものパパやってる




あのタクミが～？！ってね




ボクらの間じゃタクミは

全世界のオタクの夢を叶えた

オタク界の希望の星∥レジェンド∥

って言われてるんだよ♪(笑)





・・・っていう風にね～…♪






みんな…変わっていくんだ


仲間も・・・家族も


人も…時も・・・時代も




時の流れは・・・いつだって

ボクを待ってはくれないから





時には、その渦に巻かれるように


また時には、その時代の渦に

置いていかれるような


虚しさを感じてみたり




ふと・・・振り返る瞬間に

色んなものを見つめている気がするんだ