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第16章 オトナになる事・・・麻痺する事

「滝川～…！悪い今日…当直」



『？…あぁ、良いですよ♪』



「すまないな・・・」



『娘さん・・・誕生日でしたっけ♪？』





「…３歳になるんだ・・・♪

妻には【パパの顔を忘れるよ】なんて

言われる始末でなぁ(苦笑)」




現場一筋で来た先輩ドクター・・・

家族との時間とか

色んなものを犠牲にしてきたんだよねきっと




『一番可愛い盛りじゃないですか♪

三つ子の魂、百まで？・・・ですか♪？

お祝いしてあげてくださいよ』





物理的にこなせることならば

なんのことはない




ボクはお呼びがかかるまでの時間

当直室で仮眠をとる




あぁ、そうだ

経過観察の人がいたっけな

後でナースちゃんに・・・




ボクはウトウトしながら

アラームをかけて目を閉じる