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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第16章 オトナになる事・・・麻痺する事
ブッチー・・・じゃなくてメガネちゃんは
(※どっちにしても…微妙か?(苦笑))
モジモジと下を向きながら
(※てか、背が低いだけか?)
ご丁寧に挨拶してきた
『うん…△△さん、良かったね♪
~君もあがりじゃないの?』
ボクは時計を見ながら
おそらく自分も夜勤明けであろう姿の
彼女に問う
『ぁ…いえ、私は・・・。
~…お疲れさまでした』
書類やファイルを抱えて
スタスタと去って行く彼女は・・・
良く働くなぁ♪…なんて
感心してはみるものの
あれ・・・?・・・なんか
荷物が重いのか?…気のせいだろうか?
なんだか、その歩行が
頼りなく・・・フラフラと
『・・・ねぇ?ちょっと』
『・・・』
フラフラと歩いていく
メガネちゃんのすぐ先に
階段が・・・
フラ・・・っ
『?!・・・おいっ』
バササササ……っ…
彼女の持っていた書類が散乱する
階段に差し掛かる一歩手前
ギリギリセーフで
その小さな体をキャッチする
『・・・。・・・あっぶな』
真っ青な顔
原因はおおよその予想は出来る。
目の前で・・・人が倒れたって
血を吹いてひっくり返ったって
骨が飛び出してたって
今やボクは別に…驚きもビビりもしない
それは、その職業柄
嫌でも身に付いた事でもあるけど
あ、ここ病院だしね?
大抵のことはなんとかなるしさ
あとは・・・
どうにかなることは
どうにでも出来るし
逆に、どうにもならないことは
どうにも出来ない・・・って
わかっているから。
しかしながらボクってさ…
どうして昔っから?
『・・・よっ、こいせ・・・と』
こういう場面に出くわすのかね?(笑)
ボクはメガネちゃんを抱き上げて
医務室に向かう。