この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第16章 オトナになる事・・・麻痺する事
『ねぇ…ヒマワリさん?(笑)』
『・・・あなたに
名前をバカにされる覚えはありません』
うっ・・・(苦笑)
やっぱボクの苦手なタイプ
メガネかけると人が変わるのかこの子
『(苦笑)・・・ごめん・・・葵さん・・・』
『・・・なんでしょう』
『メガネ・・・外せば?♪』
『???』
『コンタクトにしたら?』
『・・・~夜勤…目がキツイので』
なんともそれらしい正当な理由
『当直やり過ぎだからじゃないの?♪』
『・・・仕事…ですから』
『せっかく可愛いんだからさ♪
可愛い感じにしてればいいじゃない』
ガッチャン・・・ガチャ
ありゃ?
メガネちゃんこと葵さん
なんか動揺して茶碗ひっくり返した
『下らない冗談とか…キライなんです私
からかわないでください』
冗談でもからかってもないんだけどね♪
中々、筋金入りの真面目ちゃんだ
『ふふ・・・君の周りにはさ
∥女の武器∥をフルに活用して
上手いことやってる子だって沢山いるでしょ♪
君だって…時にはそうやって
うまくかわしたり、利用してもいいんじゃない』
『・・・お…女の武器とか
仕事には必要ありませんから・・・』
『・・・ふふふっ』
ダメだこりゃ(笑)お手上げ
『当直キツくても、押し付け…とか
あったとしても…私が受け入れて
してることだから…いいんです』
『・・・?』
『他の誰かが、ズルいとか…そういうの
他の人がどうとか…私は…別にいいんです
私は・・・私なので
結局は何事も∥自分のため∥ですから…』
『・・・・・』
ただの…お人好しの
いじめられっ子タイプかと思ってたら
そうでもないらしかった
その見た目や印象に反して・・・随分と
見上げた子だな
さっきひっぱたかれた頬と
脳の・・・頭の奥の方が
なんだかジンジンと
痛む気がしていた