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第17章 大切な弟・・・可愛い妹

『おいケイゴ？！テメー！！

アイルになに余計な事をベラベラと

喋りやがったんだぁ？！』




(笑)(笑)(笑)



カンカンに怒った弟が

ボクに怒鳴り込んで来ることも含め


滅多に実家になんか帰らなかった弟が

何かと顔を見せるようになったのは

きっとこの頃からだ




『え～？ボクは知らないよ～♪』





『あん？！なぁにが【ボクは～】だ？！

気色わりぃーなテメーは！！』






『そういうお前はほんっとに

いくつになっても進歩なく口が悪いなぁ～♪

妹ちゃんに愛想尽かされるぞ～♪』





『だ・か・ら！！テメェのせいだろ？！

テメーにだけだっつーのっ！！

話をはぐらかすんじゃねぇーよ！！』






『あははっ♪ボクはただ～

妹ちゃんがニィニィとデートしたいって

ラブコールくれるから～♪』





『ぁんだとっ？！』




カンカンになって怒っちゃって♪

冷静なボクのあの弟の姿とは思えないね(笑)




逆に…そんな弟の姿を見る度に

本当に…心底、彼女を

大切に思ってる事も伝わってくる





あれから…およそ１０年も経つのか


なんてしみじみ思いながらも




弟は・・・また別の人生の転機


∥大きなもの∥を得て


生きているんだと感じていた。