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第17章 大切な弟・・・可愛い妹

【兄弟】ってさ

翌々考えたら、ある種の

特殊な関係だと思うんだよね



リョウキは…ボクにとっては

生まれた時から当たり前に

【弟】だっただけで



世間一般的に見て、コイツは

多分…間違えなく

その心が素直で良いヤツだと思う(笑)



対する弟にとってボクも【兄】と言う

特殊な立場ゆえに弟になんか

憎まれ口しかきかれた覚えがない

と言っても過言ではない



そんな弟が・・・不測の事態に



おそらくは…照れくささを精一杯隠して

ボクに向けた、何気ない言葉



そこに見える弟の

その・・・∥人となり∥。



兄弟として育ったボクには

あまり見えなかったであろう

弟の人となり。



そして、ボクを相手に

そんな一面を見せた弟の姿に



ボクはなんとも

時の流れを感じていた・・・。



こんな日が来るなんてね。



同時にそれは

すっかりはなれて、別々の道を生きている

弟の成長した姿でもあるのだ



弟には・・・【守るべきもの】が

出来たのだと言うこと



守るものがある人間は

強いんだ・・・と言うこと






弟の姿・・・その言葉に


ボクは、そんな時の流れを感じながら

束の間…少しだけ…ウトウトしていた