この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第17章 大切な弟・・・可愛い妹
『もう少し、容態が安定してから
詳しい検査を・・・つまり、その
脳の状態とかを…再度、検査することに
なると思うんですが・・・それまでは』
ボクは彼女の家族を・・・三人を前に
一旦の説明をする
『ぁの…でも先生?…どうして
アイル…なにも∥記憶がない∥わけじゃ
ないんですよね・・・』
眉間にシワを寄せてじっと堪えるように
腕を組んで俯いているソウタサンに
無表情、と言って良いくらい
口を真一文字に結んでじっとしている
…茫然自失と言った方が正しいか
視点がどこかに向いてしまっているリョウキ
そんな中で
目を真っ赤にしたマナサンだけが
ボクの方を真っ直ぐ向いて
言葉を返していた
『事故に・・・遭った、つまり
身体や脳に強い衝撃を受けた訳ですから
こういう事は・・・まれにある、と言うか
起こってもおかしくはないことだとは
思いますが・・・』
『・・・でも』
『・・・断片的に…記憶が・・・
とんでいる、と言うことかも知れません』
『そんな・・・でも、それって』
『自分が誰かもわからない、とか
そういう兆候は見られませんでしたし
物の識別・・・使い方・・・つまり~…
日常生活が出来ないような状態では
ないかと…思われます
あくまでも・・・今、診た段階での話ですが』
『それって・・・つまり?』
『一時的な記憶の混乱だとか
そういうものに過ぎない可能性だって
十分に考えられます』
『・・・じゃあ、そのうち
もう少し…したら、戻ってたりとか・・・』
『今の段階では・・・なんとも
・・・申し上げられません』
詳しい検査を・・・つまり、その
脳の状態とかを…再度、検査することに
なると思うんですが・・・それまでは』
ボクは彼女の家族を・・・三人を前に
一旦の説明をする
『ぁの…でも先生?…どうして
アイル…なにも∥記憶がない∥わけじゃ
ないんですよね・・・』
眉間にシワを寄せてじっと堪えるように
腕を組んで俯いているソウタサンに
無表情、と言って良いくらい
口を真一文字に結んでじっとしている
…茫然自失と言った方が正しいか
視点がどこかに向いてしまっているリョウキ
そんな中で
目を真っ赤にしたマナサンだけが
ボクの方を真っ直ぐ向いて
言葉を返していた
『事故に・・・遭った、つまり
身体や脳に強い衝撃を受けた訳ですから
こういう事は・・・まれにある、と言うか
起こってもおかしくはないことだとは
思いますが・・・』
『・・・でも』
『・・・断片的に…記憶が・・・
とんでいる、と言うことかも知れません』
『そんな・・・でも、それって』
『自分が誰かもわからない、とか
そういう兆候は見られませんでしたし
物の識別・・・使い方・・・つまり~…
日常生活が出来ないような状態では
ないかと…思われます
あくまでも・・・今、診た段階での話ですが』
『それって・・・つまり?』
『一時的な記憶の混乱だとか
そういうものに過ぎない可能性だって
十分に考えられます』
『・・・じゃあ、そのうち
もう少し…したら、戻ってたりとか・・・』
『今の段階では・・・なんとも
・・・申し上げられません』