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第18章 弟の・・・覚悟

『・・・ぁ・・・の』



アイルちゃんは目をぱちくりさせて

リョウキを見上げる





『・・・今日は、それだけ言いに…』





『・・・ぁの』



立ち去ろうとしたリョウキを

アイルちゃんは呼び止めていた





『・・・？』




『・・・これ、よかったら』




アイルちゃんはリョウキに

自分のハンカチをそっと差し出している





『・・・』




『・・・』




リョウキの目からは

涙がひとすじ・・・溢れていて

アイルちゃんはそれに気付いたらしかった





『・・・ゃ』




『・・・今日は…暑いですからね』




アイルちゃんは見ないふりするように

そう言って、ハンカチを渡した






『・・・また、来ても良いかな？』




『・・・』



コク・・・



アイルちゃんはうなずいた