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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第3章 青い時代(とき)の瞬き
シカトこいて
寝過ごそうとしたオレの耳に
もう一人分の声がふえた
パチ・・・
さすがに…オレの目が開く
『お…屋上は・・・
不要に出入りしたらいけないし』
「ぷっ…!おいおい勘弁してよ?!
なに言っちゃってんのキミさぁ」
「おれらは友情を深めようとして??
コイツとじっくり話してるだけ!
な♪ヨシカワくん~~?
あ?ヨシモトくん?
なんだっけ…てか誰だっけお前?
ギャハハハ!」
『ぅ…うそです・・・そんなの!
私・・・聞いてました!
先輩たちは…今〃ヨシオカくん〃から
お金とろうとしてたじゃないですか!』
『・・・』
嫌でも目が開いて
嫌でも反応した
明らかに…突出して聴こえる
ついでに
嫌でもわかる
聞き覚えのある・・・女の子の声
『大体…先輩が…一年生相手に
それも2対1で、そんなの
そんなの卑怯です・・・っ』
「ぷっ!じゃぁ〃サシ(1対1)〃なら
問題ねぇって??ヒャハハハ
中々イキなこというね君!!(笑)」
『そんなこと言ってません!私は…!』
「ヘイヘイ…わかったわかったから
チミはとっとと帰んな♪ホラホラ」
『~~ヨシオカくん?!それ
お財布しまって!!早く帰るよ!!?』
『うっ…うっ…ボク…でもボク
〃葉月さん〃・・・ボク』
『・・・』
…嫌でも反応して
嫌でも的中した・・・声の主
デブでメガネの
さえないオタク系ボンボンが
(注↑※オレからは見えていない=決めつけ)
泣きべそかきながら(勘弁しろよ)
カンナを前に更に泣きべそかいてるようだ
(やめろっつーの)
「ハイハイわかったわかった
じゃぁみんなさっさと帰ろーね♪」
『あっ…ダメぇっ!返して!』
どうやら…ソイツらがボンボンの手から
財布を抜き取ったような様子
「っせぇな!!ごちゃごちゃ」
「てめぇにゃ関係ねぇって言ってんだろ!」
ドン・・・っ
『?!きゃ・・・あっ』
ズシャ・・・っ
『・・・ハァ』
自然と…ため息がもれて
オレは昼寝を終えて起き上がる
かったるいことしてんじゃ・・・ないよ