この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第3章 青い時代(とき)の瞬き
『うっ・・・』
『は・・・葉月さんっ』
「ちょーしこいてんじゃねぇぞ1年!」
『っ・・・ヨシオカくんのお財布
返して下さい・・・』
「っ・・・っせぇな」
「おいおい・・・やりすぎじゃ…」
スタっ・・・ツカツカ
オレは出っ張りから
いつものようにひょこっと降りて
騒がしいそこに向けて歩いた
『ぁ・・・』
連中に小突かれてしりもち着くように
転んでいるカンナと目が・・・
合うところだけど
オレは合わせずに
(だってカンナ…パ○ツ丸みえだしさ)
オレに気付く気配もない
連中の背後に立った
「テメあんまちょーしこいてるとなっ・・・」
『・・・~』
ひょい・・・っ
カンナに罵声浴びせまくってて
すっかり注意散漫なソイツの手から
オレは…ついうっかり
財布を取り上げて
「は・・・?!」
『・・・』
ボーーーっと立って
じ~~~~~~っと
その様子を・・・眺めてたんだけどさ
「ななな?!なんだ・・・おまえ!?」
「ど、どっから出てきやがった?!」
『た・・・きがわ・・・くん?』
『・・・うっ・・・うっ・・・うっ』
びっくりしてるカンナと
泣きべそのボンボンは
とりあえず…おいといて
『?…あ~~・・・オレっすか?
オレは別に・・・寝起きで
メチャクチャ・・・機嫌ワルイ
・・・だけっすけど???』
「・・・」
「・・・」
とりあえず
先輩の質問には精一杯
答えたんだけど??
中々眠気が抜けなくてさ
ついうっかり?
ポケットからガム出して
クチャクチャ噛みながら
でーん、と立ってたのは?
ほんの少しばかり?
マズイ態度かも?…しれなかったけどね
「チッ…ざけやがって」
「おい…もう行くぞ」
特に…お怒りもせず?
そそくさと
センパイたちは去っていかれましたので?
ま・・・いっか?