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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第20章 あの夏の・・・約束
『ふふ・・・〃碧空(そら)ちゃん〃…か


・・・・・・良いお名前だね』




ボクはもう一度

女の子の目線まで腰を落として

その小さな頭にそっと手を乗せる








『ソラは おっきくなったら

ぱぱと けっこん しゅるのっ・・・!』










うおおっ・・・?!(笑)

男なら一度は

言われてみたいセリフってやつだ?

感動の瞬間じゃないですかっ?

お父さんっ??(笑)






『こ、こら・・・ソラ・・・(苦笑)

ふふっ・・・~そうかそうか♪

でもなぁソラ~?・・・

そいつはなぁ・・・無理な相談だぜ♪』





『どうちて・・・??』





『ふふっ・・・だってなぁソラ?

そりゃ・・・∥重婚罪∥ってヤツだぜ~♪?

それができたらパパもママもなぁ

苦労しなかったんだぞぉ(笑)

こんにゃろ♪こんにゃろ~~♪』





『キャッ・キャッ…キャッ♪』





フザケつつも

子どもを抱きしめて

めちゃくちゃ嬉しそうに笑う父親






『ちょ…っ・・・〃ゆぅちゃん〃っ?

バ…バカ・・・っ~~

なにを・・・子ども相手にムキになって

子どもの前で・・・

なんて事言ってるのよ…っ(汗)

変な事教えなくていいのっ…

なんでもマネしちゃうのよ?!』





なんかオドオドと慌てて否定する

患者…改め・・・母親。





『???(笑)』






『・・・先生・・・本当に

これまで、お世話になりました』




『ありがとう・・・ございました』





穏やかな・・・笑顔で


家族3人、手を繋いで


ゆっくりとボクに向けて一礼する。







どこにでもいる・・・平凡な家族





この家族にはどんな歴史があったのか



そして、これから



どんな歴史を作って行くのだろう・・・。







無力だと思っていたボクにも



こんな幸せな家族の

その幸せを・・・少し



ほんの・・・・・・少し


後押しして…見守ることは出来る




微力ながらも

向き合い続けていれば



時には・・・そんなあたたかな瞬間に

巡り逢うこともあるのだ
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