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Best name ~ ひまわりとの約束 ~
第20章 あの夏の・・・約束
一家を見送ったボクは

白衣を脱いで…体を伸ばす



『ん…~・・・』



窓を開けて陽の光を浴びて

ほんのひととき

ぼんやりとしてみた





浅田先生のところに行くのは

もう少し・・・後でも良いかな♪




なんて、のんびり考えてみたり






『滝川先生…お疲れ様です』




『・・・?』




振り向くと…(いつの間に?)

ブッチーこと…アオイさんが

立っていた





『・・・あぁ、お疲れ様♪?』






『ぁの・・・先生?』






『・・・ん、なに?♪

ボクとデートしたくなった?(笑)』






『・・・。・・・お断りします』






(笑)



露骨にイラっとして目を細めるアオイさん



相変わらずだなぁ♪

この子だけは(笑)



まったくツレないんだから

参っちゃうよボク♪





・・・冗談でしょうが(笑)

中学生じゃあるまいし、顔赤くして

律儀にイチイチ真面目に怒るなよな






『ふふふ・・・♪…それで、えぇと?』







『・・・これ・・・置きっぱなしですよ』





そう言って彼女は、ボクに

そっと…小さな花瓶に生けた

ひまわりの花束を差し出した






『・・・あ』




『お花…かわいそうじゃないですか・・・』





さっき女の子にもらった

小さな花束



ボクはその小さな太陽みたいな花束を

陽の光が良く当たる

窓際に、そっとかざした







『・・・。・・・ありがとう』
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