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それでも僕は
第10章 10☆
「のぼせてないか?」
「…うん、大丈夫」
「そうか…」
風呂から上がって俺はゆうの部屋でゴロゴロする。風呂のことを根に持っているのかゆうの口数が少ない。やらかした……と後悔と反省している…………後悔と反省するを生かせる保障は全くないが…。
「ケイ、こっち向け」
「なに?ゆ…」
ゆうは俺の顔を自分のほうに向かせキスをしていた。俺が驚いているとゆうは俺に口移しで水を飲ませる。
「ちゃんと水分取れよ」
「う、うん」
ゆうはそう言って俺にミネラルウォーターのペットボトルを渡す。俺はゆうから受け取ったミネラルウォーターを飲む、ゆうはミネラルウォーターを飲んでいる俺を膝の上に乗せる。
「ケイ…来週の週末、暇?」
「暇だけど?」
「来週、期末テスト終わるからデートしよう?部活休みだし」
ゆうは俺の耳元で囁く。ゆうの甘えるような声に俺はガチガチで固まる。
「……エロいことも好きだけど、もっと色んなこと、ケイとしたい」
「ゆう…」
俺に甘えてくるゆうが愛おしい。ゆうが普段なんでこんなに俺のわがままを受け入れてくれるのだろうか?と疑問だったけど。俺に甘えているゆうを見て、どんなわがままも叶えたくなった。
「分かった…楽しみにしているからテスト頑張ってね」
俺はゆうの耳元でそう囁いてほっぺにキスをした。顔を真っ赤にするを見て、もっと甘やかしたい、もっと色んなゆうの願いを叶えたい。この時、俺はそう思った。