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それでも僕は
第15章 15★
俺は身体を洗って冷蔵庫からカロリーバーを取って自室に戻る。すでに日は昇っているが、夏休みなので夜までゆっくり休める。俺はカロリーバーを食べてベッドにダイブした。数え切れないほどの男を同時に相手して、数え切れないほど男達の欲を受け止めた俺の躰はすでに限界だった。
「ねえ…君…」
夕方までぐっすり眠った俺は懲りもせずにハッテン場で客を探す。今日も物好きな客が俺に声を掛ける。
「今、暇かい?」
「……暇…だけど」
俺が時間を空いていることを伝えると枯れたオッサンは目を細めた。
「じゃあ、僕の相手をしてよ」
「でも俺、高いよ?」
「君みたいな子にならいくらでも支払うよ」
枯れている見た目のくせに俺を見ている目だけは性欲に溢れている。男は俺の手を握り、ラブホに向かう。ケイが手術を受け、元気になるまで俺は身体を売ることをやめることはないだろう。