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それでも僕は
第16章 16※
黒いYシャツ、スラックスといった極めて無難かつ普通の格好でここまで注目を集める黒崎、人たらしいの素質がある黒崎に周囲の人達は自然と注目するが、黒崎の視線には誰も写らない。黒崎と身体を重ね、感じる場所を知っているが、彼が何を考えているのか理解できたことはない。所詮俺と黒崎は身体だけの関係で、内心に迫るのはタブーなのかもしれないが、それでも俺は黒崎のことが知りたかった。
「あッ…」
「…………」
スポーツ刈の青年が俺を見て、息を呑んだのを俺は見逃さなかった。俺は婚約した女性連れている『ソイツ』を見て目を細めた。
「………そろそろ戻るぞ」
「…あ、ああぁ…」
俺は黒崎の腰に腕を回す。黒崎は俺の変化に戸惑う、俺は蓮に見せ付けるように黒崎に身体を密着させる。
「……千里…」
俺の名前を切なげに呼ぶ蓮を振り返ることなく、俺達はひまわり畑をあとにする。
「……ちょっ…城田ぁ…」
旅館に戻った俺は浴衣に着替えた黒崎の胸に手を入れる。旅館に戻った途端、盛って来た俺に黒崎は悲しげな目を向ける。
「そ、そんな…急に…あぐッ…!!」
「……今、気が立っているんだ…大人しくしないとどうなるか分からないぜ」
俺の脅しに黒崎は戸惑う。蓮と再会して余裕のない俺は黒崎のソレに手を伸ばす。
「あッ…うッ…んんッ、…し、城田…」
快感に素直な黒崎の躰はソレを扱かれるとすぐ固くなった。
「だ、ダメ…んッ…あッ…待って…んんッ…あッ…イクッ…あッ…ま、待って…しろ…た…あッ…イクッ!!」
俺は黒崎の制止を振り切って、黒崎をイカせた。黒崎の精液が畳を汚す。
「はぁはぁ…んッ…ま、まだ…イッた…あッ…ば、ばかりなのにッ…」
俺は精液を吐き出したばっかりの黒崎のソレを扱き続ける。
「…今日はおかしくなるほど気持ち良くしてやるから覚悟しろよ」
「…はッ…ま、待って…んんッ…」
さっきから待って、待ってと連呼する黒崎に顔を横に向け、口を塞ぐ。俺は黒崎の咥内に舌を捩じ込んで咥内を犯す、黒崎はキスが好きなのか黒崎のソレが固くなる。俺と黒崎の舌が絡み合う音が寝室に響く。
「はッ…く、苦しッ…んんッ…」
酸欠に陥り掛けた黒崎が酸素を求め、俺の胸を押して口を離そうとするが、俺は黒崎の後頭部をがっちり掴んで息が苦しくなるまでキスを続ける。